お知らせ

文化的農業

青苧復活夢見隊:2011/10/28

大江町の文化祭に合わせて作っていたテーブル敷きのアンギン織りが終わりました。

写真のテーブル中央に敷かれているものがそれです。

全部で15枚、小雨の日も冷たい風の吹きつける日もえっこらえっこら小屋の軒下でがんばりました。

 

明日、このテーブル敷きに器を載せて青苧御膳を80食限定で提供します。

今日は前日ということでお母さん方が会場準備や飾り付けなどに追われていました。

 

農業というと食にばかり目が行きがちですが、本来は衣食住全てのシーンに渡ってこそと思います。

青苧であれば葉っぱは食材に、茎の繊維は糸や着物に、皮をはいだ茎はこの度はテーブル敷きになりました。

そして秋の爽やかな気候の中で、五感を楽しませる文化的な催しになるわけです。

 

私の生活を省みるとビニールやプラスチックのごみはたくさん出ますし、食材も腐らせてしまったりして無駄のない生活とは程遠いのですが、こうして一つの作物がいろいろな役割を担っているのを見るにつけ、農業は大事だなあ、暮らしは文化だなあと思います。

 

テレビや新聞の喧騒がどこでこの穏やかな空間とつながっているのだろうと、秋の夜長、一人しみじみと思索にふけって時を過ごしています。