お知らせ

来年の楽しみ

青苧復活夢見隊:2012/11/19

早いもので天気予報に雪マークがつく季節になりました。

山の山頂付近はもう真っ白。

里に下りてくる日も間近でしょう。

 

今年の青苧畑での仕事も今日、水槽やホースを片付けて終わりました。

二番苧もすっかり立ち枯れて晩秋の気配を色濃くしています。

もうまもなくするとその身にどっさりと雪を被ることでしょう。

でも、根元にはしっかりと来年の芽が出ています。

これからの長い冬をじっと雪の下で耐えて過ごすわけですね。

健気な小さいその姿ですが、同時にたくましさや意志の強さも感じられます。

雪で隠れてしまっても、今日見たかわいい芽の残像は春の雪解けまでずっと残ると思います。

 

畑とはしばしのお別れですが、今日はNPO法人越後青苧の会の皆さんが遠路はるばる現地を訪れてくださり、新たな出会いがありました。

越後は青苧の栽培、交易が非常に盛んで上杉謙信、景勝の時代には藩財政の大きな基盤となっていました。

聞けば、上杉家が米沢藩に移封された際には青苧栽培農家や技術者などを丸ごと連れて来たとのことで、それによって米沢藩にも青苧栽培技術が伝来しました。

 

「人に歴史あり」ですが、ものにもやはり歴史があります。

時代と場所を超えて青苧でつながった今回のご縁もそういった目で見ると歴史の一部と言えるかもしれません。

これからお互い様々な面で交流できたら良いですね。

 

畑も人も来年への楽しみを持たせる良い一日でした。