お知らせ

これは何の壁

青苧復活夢見隊:2013/02/23

世の中には意味の良く分からない規則があるものです。

 

青苧入りアイスクリーム出来てます。

成分分析もして、鉄分やビタミンなど様々な栄養成分が高いことも分かりました。

量はアイスタンク2リットル中、青苧は20グラムほどと微々たるもの。

青苧うどんやひやむぎは既に商品化して販売しています。

うどんなどと違ってアイスは加熱しないからというような、加熱非加熱も問題にはならないようです。

それなのに、アイスとなると「食歴がないから」ということで許可が下りないのです。

もともと青苧は繊維部分を取るのが目的で、その方面での歴史は文献などを辿れば何百年と続いてきたことを証明出来ます。

ただ、葉っぱや茎を食べていたという記述は見られません。

だから食べても問題はないのだけれど、歴史がないということで許可されない。

なんともやるせない話です。

 

やるせない話だけれども、じゃあどうしたらいいのかなということで、米沢女子短期大学の齋藤寛子先生にお話を伺いに行ってきました。

食歴と言われてもないものはないのだから、その点では先生もお困りでしたが、他の商品開発についていろいろとヒントをいただきました。

先生が注目されたのは鉄分。

鉄分含有が多いといわれるほうれん草に比べても青苧はさらに多くの鉄分を含んでいます。

それに注目して、女性向けの商品が作れないか。

それから、青苧はよもぎなどと同じように食品に練りこんで使えますが、よもぎのような香りはありません。

それなら逆に香りがないことを売りに出来ないか。

その他にもいくつか先生ならではの提案をしていただきました。

いろいろな人の話を聞くというのは、視点が違って勉強になるものです。

 

東京メトロと都営地下鉄のホームを隔てる地下鉄九段下駅の「バカの壁」。

猪瀬都知事の提案で現在撤去中です。

壁を作るも壊すも人次第。

初めから壊すものなら作らないほうがよっぽどましです。

行政側の人はいつでも利用者の立場になって余計な壁は作らないで欲しいものです。

マシンよ、

青苧復活夢見隊:2013/01/26

今冬最大級の寒波だそうで、とにかく真っ白な世界です。

こんな日は家に篭るのに限ります。

 

さて、先日金澤屋のフセ女史から面白い情報をいただきました。

酒井美智代さんの『山に生きる』という本の中に苧引き機械のことが書いてあるというのです。

早速アマゾンで注文してみました。

届いたばかりでまだしっかり読んではいないのですが、苧引きマシンのことに触れた記述も確かにあります。

本自体は酒井さんが「手織り通信」として発行していたものを一冊にまとめたものなので、マシンに関する記述も平成十年のものですが、「これも伝えるべき技術」と記されています。

 

苧引きは手作業のため、時間も労力も半端ないです。

それが値段を安く出来ない原因でもあるのですが、マシンで出来るようになったら・・・。

技術の伝承と進歩発展はコインの裏表。

新たなチャレンジがなければ衰退あるのみです。

雪を眺めながらマシンへの想像はどんどん膨らみます。

 

雪で畑に出られないからといって何も出来ないわけではなく、かえって諦めがついて他のことが出来るものです。

今日もすべきことをメモしていったら、あっという間に10項目を超えました。

雪のある暮らしも悪くないものです。

 

マシンよ、春が来たら会いましょう。

楮とコラボ

青苧復活夢見隊:2012/12/01

楮刈り 冬の寒空 身を固め

バッサバッさと 刈り倒し

チョキンチョキンと 切り落とす

老若男女 打ち出でて

一心不乱に 身を任す

茎の大小 吟味して

枝を落とすと 一本棒

70cmに 切り揃え

さっと束ねて 一まるき

あっという間の 出来事に

時計の針は 30分

 

次の畑は 坂の上

近所の人と あいさつし

する作業は 同じでも

少し余裕も 出始める

楮と青苧 違っても

大事なところは よく似てる

刺激を受けた 青苧軍

八面六臂の 活躍に

感謝感謝の 三浦さん

 

仕事を終えて 軽トラの

荷台を囲む 輪になって

うまいコーヒー 飲みました

コップの右手 高々と

音頭の声は 清助爺

恒例行事 高らかに

空に響いた 皆でカンパイ

 

西川町で月山和紙を作ってらっしゃる三浦一之さん。

楮の刈り取りに参加させてもらった様子はこんな感じでした。