お知らせ

忍びの里?

青苧復活夢見隊:2013/06/14

焼畑からおよそ4週間。

もうこんなに大きくなりました。

背丈50~60cmといったところでしょうか。

 

その昔、忍者は跳躍の鍛錬に麻を飛び越すという修行を行ったと言われています。

麻もすごく成長の早い植物ですから、今日は楽に飛び越えられても、日が経つにつれてすごい高さを越えなければなりません。

日本に生息する麻だと一日あたりおよそ2cm伸びます。

気付かないうちにハードルが上がっていくことで、自分の限界もまた自ずと引き上げられていくという理想的なトレーニング法です。

また、長く垂らした布を地面につけないように走るという強化もしていたようです。

昨日より今日、今日より明日という地道かつ目に見える訓練をしていたんですね。

 

ところで、忍者はどのような跳び方をしていたんでしょうか。

勢いよく向かっていく正面跳び?

それともオーソドックなまたぎ跳び?

一番高さを稼げる背面跳び?

どっこい、今ではなかなか見られないベリーロール?

 

正面跳びでは忍者としてはちょっと目立ちすぎるような気もするし、背面跳びでは忍びの者がドタッと背中から落ちたんでは具合が悪いでしょう。

ということは小さい頃からでも馴染みやすいまたぎ跳びか、飛び越えた後にくるくるっと回転して着地できそうなベリーロールでしょうか。

個人的には忍者には両手両足を着いてしゅたっと着地して欲しいイメージがあるので、ベリーロールを推したいですねえ。

 

もう一つ空想の世界で遊んでみますが、麻はそのすくすくと成長する様から人名にもよく使われています。

お近くにも麻子さんや麻里子さんなどいませんか。

青苧の苧というのは麻の異名ですから、青苧のように育って欲しいという意味でも麻の字を当てていいと思いますが、苧の方はちょっと人名にはなりくにい感じですね。

いや、昨今のように当て字みたいな命名が流行る時代では苧を使う人も出てくるかも?

 

来月の今頃はせっせと刈り取りしてるでしょうから、それまで無事に大きく育ってけらっしゃい。

 

遠い昔に遠足

青苧復活夢見隊:2013/05/29

今月四本目の記事です(一本はRちゃんだけど)。

今まで最多は三本だったんですねえ。

このところ月イチペースだったので、月別のブログ記事のところに(4)と出ると連続ヒットを続けていたイチローが四本打ったようです。

 

さて、今日は大江中学校の一年生が遠足で畑を訪れてくれました。

小雨降る中でしたが、みな元気いっぱい。

若さ溢れる子どもたちを見た清助爺は、

「やっぱりたまには子どもば見らんないなあ」

とエネルギーを吸い取るコメントを残しました。

 

写真は畑をぐるりと囲んだ中学生、の図です。

手前の黒っぽい所は焼畑をして10日目の様子。

奥はその上から藁を敷いた様子です。

焼畑の後、藁を敷くと土がふかふかして質のいい青苧が取れるということで、試しに畑の半分に敷いてみました。

この後の生育やいかに。

 

それにしても山形の人は雨が降っても傘を差しませんよね。

女子学生でも雨の中、平気で自転車を漕いだりしてる。

農家も少々の雨では合羽も着ずに仕事してますが、私は濡れるのが嫌なのですぐに着てしまいます。

エチオピアでは風が悪いものを連れて来るということで、暑い車内でも窓を開けずに走るそうです。

そういえば風の便りというのはあまりいい意味では使いませんかね。

私の場合、腹が冷えるので風は避けたいです。

でも暑いのはそれほど苦になりません。

人それぞれ環境の得手不得手というのはありますね。

 

畑も藁を敷いたのとそうでないのとでは、環境が変わるでしょうからどうなるでしょうか。

そして、畑を出て次なる目的地に向かった中学生の皆さんは雨大丈夫だったかな。

 

焼畑2013

青苧復活夢見隊:2013/05/19

今回はピンチヒッターRちゃんの執筆でお届けします。

 

本日、橋上地区春日神社裏の青苧畑で焼畑が行われました。雨もなく、晴れすぎず、本当に良い日和でした。

 

今年は総勢30名以上の方が県内各地から参加。所属も興味分野も様々。もちろん芸工大からも学生と先生が駆けつけてくれました。毎年、参加人数を更新していきます。この調子だと来年は…。

 

朝8時半、春日神社に集合。作業の安全を祈願し、新隊長である新蔵さんの号令で作業開始です。
作業は、新芽の摘み取り→藁敷き→火入れ→施肥の順で進みます。

 

まずは新芽摘み。
夢見隊では、新芽の葉は真麻冷や麦、うどんの材料に。茎は塩蔵して、町の「伝統食のつどい」や文化祭、ツアーのお客さんへのお料理へ使います。

 

豚肉との炒め物も美味しいですが、シンプルにおひたしもオススメです。新芽はクセもなく、青苧独特の香りを楽しめると思います。

 

次は藁敷きです。
焼畑の目的は主に、
1.害虫、その卵の駆除
2.畑の中和
3.芽揃い です。
まんべんなく焼けるように、均一に藁を敷いていきます。
敷き終わったら、中休み。
畑の端っこで1歳から83歳まで、みんな一緒に休憩。この日は初対面の方がほとんどで、様々な出会いが重なった日でもありました。
生まれ育ったところ、住んでいるところ、所属や仕事、年齢、興味関心。バラバラなのに『青苧』というキーワードで繋がって、山形や大江町、青苧や機織り、農業などの未来や可能性について語り合っているのはなんとも不思議で、心地いい時間でした。
青苧の復活だけでなくて、こういう場所作りの機会も生み出せていけたら素敵ですね。なんだか、新しいモノが生まれてくる気がします。
10時半になり、風も少し出て来たのでいよいよ火入れ開始‼
ジワジワと燃え広がっていきます。20分程で畑一面を焼き尽くしました。危ないこともなく、無事に火入れが終わり一安心です。そのあとは、皆並んで肥料まき。一列に並んで撒いていたはずが、いつの間にか自分の列を見失って…。これは毎年の課題ですね。横並びがいいのかな。
何はともあれ、今年の焼畑も無事に終了いたしました。

 

最後は直会!
お母さんたちお手製のゆかりを使った火伏せおにぎり、山菜たっぷりの山賊汁、おひたし、玉コン、キュウリのビール漬け。
採れたての山菜ほど贅沢なものはありません。ご馳走さまでした。

 

あとは防風ネットを設置して、約2ヶ月後の刈り取りを待つばかり。
今年の成長具合は⁉天候は如何に⁉乞うご期待です。
参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。刈り取りや伝統食のつどい、来年の焼畑にも是非、またお越し下さい。
※刈り取り体験は随時受付中です。7月中旬から8月上旬まで受け入れ可能。参加費は一人500円。お問い合わせページからお申し込みください。