お知らせ

マシンよ、

青苧復活夢見隊:2013/01/26

今冬最大級の寒波だそうで、とにかく真っ白な世界です。

こんな日は家に篭るのに限ります。

 

さて、先日金澤屋のフセ女史から面白い情報をいただきました。

酒井美智代さんの『山に生きる』という本の中に苧引き機械のことが書いてあるというのです。

早速アマゾンで注文してみました。

届いたばかりでまだしっかり読んではいないのですが、苧引きマシンのことに触れた記述も確かにあります。

本自体は酒井さんが「手織り通信」として発行していたものを一冊にまとめたものなので、マシンに関する記述も平成十年のものですが、「これも伝えるべき技術」と記されています。

 

苧引きは手作業のため、時間も労力も半端ないです。

それが値段を安く出来ない原因でもあるのですが、マシンで出来るようになったら・・・。

技術の伝承と進歩発展はコインの裏表。

新たなチャレンジがなければ衰退あるのみです。

雪を眺めながらマシンへの想像はどんどん膨らみます。

 

雪で畑に出られないからといって何も出来ないわけではなく、かえって諦めがついて他のことが出来るものです。

今日もすべきことをメモしていったら、あっという間に10項目を超えました。

雪のある暮らしも悪くないものです。

 

マシンよ、春が来たら会いましょう。

楮とコラボ

青苧復活夢見隊:2012/12/01

楮刈り 冬の寒空 身を固め

バッサバッさと 刈り倒し

チョキンチョキンと 切り落とす

老若男女 打ち出でて

一心不乱に 身を任す

茎の大小 吟味して

枝を落とすと 一本棒

70cmに 切り揃え

さっと束ねて 一まるき

あっという間の 出来事に

時計の針は 30分

 

次の畑は 坂の上

近所の人と あいさつし

する作業は 同じでも

少し余裕も 出始める

楮と青苧 違っても

大事なところは よく似てる

刺激を受けた 青苧軍

八面六臂の 活躍に

感謝感謝の 三浦さん

 

仕事を終えて 軽トラの

荷台を囲む 輪になって

うまいコーヒー 飲みました

コップの右手 高々と

音頭の声は 清助爺

恒例行事 高らかに

空に響いた 皆でカンパイ

 

西川町で月山和紙を作ってらっしゃる三浦一之さん。

楮の刈り取りに参加させてもらった様子はこんな感じでした。

 

来年の楽しみ

青苧復活夢見隊:2012/11/19

早いもので天気予報に雪マークがつく季節になりました。

山の山頂付近はもう真っ白。

里に下りてくる日も間近でしょう。

 

今年の青苧畑での仕事も今日、水槽やホースを片付けて終わりました。

二番苧もすっかり立ち枯れて晩秋の気配を色濃くしています。

もうまもなくするとその身にどっさりと雪を被ることでしょう。

でも、根元にはしっかりと来年の芽が出ています。

これからの長い冬をじっと雪の下で耐えて過ごすわけですね。

健気な小さいその姿ですが、同時にたくましさや意志の強さも感じられます。

雪で隠れてしまっても、今日見たかわいい芽の残像は春の雪解けまでずっと残ると思います。

 

畑とはしばしのお別れですが、今日はNPO法人越後青苧の会の皆さんが遠路はるばる現地を訪れてくださり、新たな出会いがありました。

越後は青苧の栽培、交易が非常に盛んで上杉謙信、景勝の時代には藩財政の大きな基盤となっていました。

聞けば、上杉家が米沢藩に移封された際には青苧栽培農家や技術者などを丸ごと連れて来たとのことで、それによって米沢藩にも青苧栽培技術が伝来しました。

 

「人に歴史あり」ですが、ものにもやはり歴史があります。

時代と場所を超えて青苧でつながった今回のご縁もそういった目で見ると歴史の一部と言えるかもしれません。

これからお互い様々な面で交流できたら良いですね。

 

畑も人も来年への楽しみを持たせる良い一日でした。

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