お知らせ

柿渋

青苧復活夢見隊:2011/09/03

朝晩すっかり涼しくなりました。

日中の日差しもギラギラしたものがなくなり、過ごし易くなりつつあります。

 

今日は小物や青苧の茎を使ったアンギン織などの染めに使う柿渋を作りました。

昨日収穫したまだ青い柿をざくざくと細切れにし、ミキサーにかけると出来上がり。

数日おいてどのようになるか、お楽しみです。

 

今日ふと、日本の一番の特性、強みは柔軟性があるということなんだなあと気付きました。

人間関係や宗教、ものの考え方の他、およそ考えられるあらゆることに対して柔らかいからこそ、自分以外のものを尊重し、発展のための努力が出来、いろんなことを受け入れることが出来る。

 

受け取ることも出すことも幅が広いからそれがまた新たなものを生み出すんだろうなあと思います。

 

青苧も今までのような伝統保存の観点から考えていたのでは先が続かないとメンバーとも話しています。

 

柿渋がそれに応えられるものになるかはさておき、可能性のあるものはなんでも探っていく。

そんな心積もりで明日も畑に出たいと思います。

葉っぱビジネス&モア

青苧復活夢見隊:2011/08/22

急に涼しくなりました。

刈り取りも終わりほっと一段落しています。

 

この夏はあちこちに行って見聞を広める機会があり、青苧への理解もまた一段と深まってきました。

先日は染色と織りの仕事をされてる方とお話しする機会を得ましたが、どういう人を対象にどういう商品を作るかということで悩んでいるとおっしゃっていました。

 

悩んでいることは皆同じようです。

だからこそ新しいことを考えて取り組まなければ。

 

おかげさまで葉っぱを練り込んだ「真麻ひやむぎ」好評をいただいています。

長いこと雑草扱いされていたからむし。

これまでは使われることさえなかった葉っぱで立派に商品が出来たことは今後の展開にとっても何らかのヒントになると思います。

 

あとは茎を何とか利用したい!

 

いろいろアイデアはありますが、それをどうやって実現していけばいいのか手探りしてるところです。

お金になる、社会の役に立つというところまで持っていければ後は早いと思うんですが・・・

 

無から有を作り出すことを楽しみながらやっていきます。

 

でもちょっと急がないとね・・・

新潟行

青苧復活夢見隊:2011/08/06

4、5日と新潟の織物を見に行ってきました。

 

「青苧が小千谷縮や奈良晒の原料になる」ということは知っていたし、人にも話してきましたが、現物を見てないので自分の中ではいまいち実感がありませんでした。

でも実際に目の当たりにすると単なる知識ではない手応えのようなものが感じられました。

畑でいつも触っている目の前の青苧が様々な手を経て、美しい織物へとつながっていく。

そのつながりが実感できないと、毎日の単調な作業が畑の中だけで終わってしまいがちですが、始めと終わりを見たことで一つのものとしての価値を再認識できたような気がします。

 

刈り取りもゴールが見え、今度はその中間を埋める果てしない作業が待っています・・・

 

それにしても新潟は手仕事を町全体で産業として発展させてきた歴史があってすごいですね。

車窓から見える広大な田園風景も素晴らしかったし、ものづくりに優れた力強い国だなと思いました。

 

旅することはいつも楽しい。

旅は楽しい。